Udemy「個人でホテルを運営する方法」を受講|PMS・サイトコントローラーの全体像を学ぶ
宿泊業界のWebサイトに関わるため、PMSやサイトコントローラーなどのドメイン知識を学ぶ目的で受講しました。講座で扱う予約管理、事前決済、顧客連絡、スマートロックまでの流れを紹介します。
- 種類
- Udemy
- 講師・著者
- 吉岡 拓也
- 記事公開日
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Webサイトを制作する際は、画面や機能だけでなく、その業界でどのような業務が行われているのかを理解する必要があります。
宿泊業界では、OTA、サイトコントローラー、PMS、予約エンジンなどのシステムが連携し、予約の受付から在庫管理、決済、チェックインまでを支えています。それぞれの役割と関係が分からなければ、Webサイトに必要な予約導線や情報を正しく整理できません。
私も宿泊業界のドメイン知識が必要になり、サイトコントローラーやPMSを含む全体像をつかむため、Udemyの「正社員を雇用せずに、『個人』でホテルを運営する方法」を受講しました。
この記事では、私がこの講座を選んだ背景と、2026年8月30日に確認した公式カリキュラムをもとに、講座で学べる内容、向いている人、受講前に確認したい点を紹介します。
先に結論:宿泊施設を支えるシステムの関係を短時間でつかめる講座
この講座は、PMSの画面操作だけを学ぶ内容ではありません。宿泊予約が入ってからチェックインするまでの流れに沿って、次のシステムや業務を扱います。
- OTAと自社サイトからの予約
- サイトコントローラーとPMS
- 自社サイトの予約エンジン
- Stripeを使った事前決済
- 宿泊者への自動連絡
- RemoteLOCKを使った鍵の受け渡し
- Beds24による権限管理、在庫管理、レポート
講座は7セクション、32講義、合計1時間1分です。Beds24を中心とした小規模宿泊施設の省人化がテーマで、個々のシステムを深く設定する前に、予約、決済、連絡、入室がどのようにつながるのかを把握できます。
一方、複数のPMSやサイトコントローラーを比較する講座ではありません。Beds24を軸にした構成で、公式ページ上の最終更新は2023年10月です。現在の管理画面、料金、接続できるサービス、設定方法は、各サービスの公式情報で確認する必要があります。
受講した背景:Webサイトの外側にある予約業務を理解したかった
宿泊施設のWebサイトには、客室紹介、料金、アクセス、よくある質問、予約ボタンなどが並びます。しかし、予約ボタンの先では、空室の確認、予約情報の登録、在庫の更新、決済、宿泊者への案内、部屋や鍵の割り当てといった処理が続きます。
制作側がこの流れを理解していないと、次のような点を整理できません。
- 自社サイトの予約をどのシステムで受け付けるのか
- OTAと自社サイトの在庫をどのように同期するのか
- 予約情報はどこで管理するのか
- 事前決済をどの時点で行うのか
- 予約後のメールやチェックイン案内をどこから送るのか
- 宿泊者へ鍵や暗証番号をどのように渡すのか
私が講座で確認したかったのは、Beds24の操作手順だけではなく、これらのシステムが宿泊業務の中でどの役割を担っているかという全体像です。各システムの関係を先に理解しておくことで、Webサイトが担当する範囲と、外部システムへ引き渡す範囲を整理できます。
講座の基本情報
項目 | 内容 |
|---|---|
講座名 | 正社員を雇用せずに、「個人」でホテルを運営する方法 |
講師 | 吉岡 拓也 |
講座構成 | 7セクション、32講義 |
合計時間 | 1時間1分 |
言語 | 日本語 |
最終更新 | 2023年10月 |
必要な環境 | パソコンまたはスマートフォン |
上記は2026年8月30日にUdemy公式ページで確認した情報です。最新のカリキュラムと価格は、Udemyの講座ページで確認できます。
最初に整理したいOTA・サイトコントローラー・PMSの違い
講座の内容を理解するうえで、宿泊予約に関わる主なシステムの役割を整理しておきます。
OTAは宿泊施設を検索・予約できる販売チャネル
OTAはOnline Travel Agencyの略で、宿泊施設を検索して予約できるオンライン旅行会社です。宿泊施設は複数のOTAと自社サイトを通じて客室を販売できます。
販売経路が増える一方、経路ごとに在庫を個別管理すると、同じ客室へ複数の予約が入るオーバーブッキングにつながります。そこで、複数の販売チャネルの在庫や料金をまとめて管理するサイトコントローラーを利用します。
サイトコントローラーは複数の予約経路の在庫を同期する
サイトコントローラーは、複数のOTAや自社サイトで販売する客室の在庫、料金、予約情報を連携するシステムです。海外ではChannel Managerと呼ばれます。
たとえば、一つの予約経路で客室が予約されると、ほかの予約経路へ販売可能な在庫数を反映します。宿泊施設の担当者が各OTAの管理画面を順番に開いて在庫を変更する作業を減らし、販売経路間の在庫をそろえます。
PMSは予約・客室・宿泊者情報を管理する
PMSはProperty Management Systemの略です。観光庁では「顧客予約管理システム」と表現されており、予約、客室、宿泊者、チェックイン・チェックアウトなど、宿泊施設内の業務を管理します。
サイトコントローラーが販売チャネルとの連携を担うのに対し、PMSは受け付けた予約を施設内でどのように扱うかを管理する役割です。ただし、製品によって機能の範囲は異なり、Beds24のようにサイトコントローラー、PMS、予約エンジンの機能をまとめて提供するサービスもあります。
予約エンジンは自社サイトで予約を受け付ける
予約エンジンは、宿泊施設の自社サイトから空室検索と予約を受け付ける仕組みです。OTAだけに依存せず、自社サイト内に予約導線を設けるために利用します。
Webサイト側では、予約フォームを独自に作るとは限りません。予約エンジンが提供する予約ページやウィジェットへ接続し、在庫や料金の管理をサイトコントローラーやPMSと連携する構成があります。
講座で学べる内容
予約からチェックインまでの自動化を一つの流れで確認する
最初のセクションでは、宿泊施設の運営を自動化する目的と全体像を確認します。その後、サイトコントローラー、PMS、OTA、自社サイトの予約エンジンを順番に扱います。
個別の製品名や機能を先に覚えるのではなく、予約情報がどこから入り、どのシステムで在庫と宿泊者情報を管理するのかを流れとして確認できる構成です。
Beds24を中心に予約と在庫の管理を学ぶ
講座では、サイトコントローラーとPMSの機能を持つBeds24を中心に説明が進みます。OTAとの接続、自社サイトの予約エンジン、予約情報の管理を一つのシステムに集約する考え方を学びます。
後半では、清掃スタッフ用アカウント、客室のバラ売りと貸切販売の併用、稼働率やADRなどのレポートも取り上げています。予約を受け付ける部分だけでなく、施設内での情報共有と運営状況の確認までが範囲です。
Stripeを使った事前決済を扱う
決済のセクションでは、OTAごとの事前決済と、自社サイトからの予約でStripeを利用する方法を扱います。Beds24とStripeを連携し、宿泊前に決済を受け付ける流れが含まれています。
予約フォームだけを見ていると、予約完了と決済完了を同じものとして捉えがちです。実際には、予約情報を受け付けるシステムと、支払いを処理する決済サービスの役割を分けて設計します。
宿泊者への連絡とチェックインを省人化する
宿泊者への案内では、よくある質問ページ、Beds24のAutoActionを利用したメール、セルフチェックイン、オンラインでの宿泊者情報の記入、LINE公式アカウントを扱います。
Webサイトのよくある質問は、単なる補足ページではありません。予約前後に繰り返し発生する問い合わせを整理し、宿泊者が自分で必要な情報へたどり着けるようにする役割があります。
Beds24とRemoteLOCKを連携して鍵を発行する
RemoteLOCKのセクションでは、スマートロックとテンキー錠の違い、Beds24との連携、管理画面を扱います。
Beds24とRemoteLOCKは現在も連携に対応しています。予約情報をもとに宿泊者ごとの暗証番号を発行し、Beds24の自動送信メールから宿泊者へ案内する仕組みです。予約、宿泊者への連絡、入室をシステムでつなぐ例として理解できます。
カリキュラムから整理できる3つのポイント
1. 用語ではなく予約の流れに沿って理解できる
サイトコントローラーやPMSの定義だけを読んでも、実際の業務でどのようにつながるのかは分かりにくいものです。
この講座は、予約、在庫更新、決済、宿泊者への連絡、鍵の発行という順番で説明が進みます。システム名ではなく宿泊者と予約情報の動きを追うことで、各機能の役割を整理しやすい構成です。
2. Webサイトが担当する範囲を考えやすい
宿泊施設のWebサイトは、すべての予約処理を内部で実装する必要はありません。自社サイトでは施設情報と予約導線を提供し、空室検索、予約、決済を外部の予約エンジンや決済サービスへ引き渡す構成があります。
予約後のメール、宿泊者情報の登録、鍵の案内まで含めて確認すると、Webサイト上に必要な説明と、外部システムで行う処理を分けて考えられます。
3. 一つの製品が複数の役割を持つことが分かる
「サイトコントローラー」「PMS」「予約エンジン」を完全に別の製品として覚えると、実際のサービス構成と合わないことがあります。
Beds24は、Channel Manager、PMS、Booking Engineなどの機能を一つのサービス内で提供しています。用語ごとの役割を理解したうえで、採用する製品がどこまでを担当するか確認することが重要です。
この講座が向いている人
講座の対象者と実際のカリキュラムから整理すると、次のような人に向いています。
- 小規模な宿泊施設や民泊の開業を検討している人
- 予約、決済、顧客連絡、鍵の受け渡しを省人化したい人
- Beds24の導入前に対応範囲を知りたい人
- サイトコントローラーとPMSの違いを業務の流れから理解したい人
- 宿泊業界のWeb制作やシステム開発に必要なドメイン知識を学びたい人
私のように、宿泊施設を支えるシステムの全体像を先に把握したい場合にも使える内容です。合計1時間1分のため、長い操作研修へ進む前の導入として受講できます。
受講前に確認したいこと
Beds24を中心とした講座である
講座ではBeds24を軸に、StripeやRemoteLOCKとの連携を説明します。PMSやサイトコントローラーを複数製品で比較したい場合や、大規模ホテル向けシステムの業務設計を学びたい場合は、別の資料も必要です。
管理画面や接続仕様は現在の公式情報と照合する
講座の最終更新は2023年10月です。講座で説明されるシステムの関係は全体像の理解に使えますが、Beds24、各OTA、Stripe、RemoteLOCKの管理画面や接続仕様は更新されます。
実際に導入・設定するときは、利用するサービス、プラン、販売チャネルごとに最新の公式ドキュメントを確認します。
タイトルは自動化のテーマを表したもの
講座名には「正社員を雇用せずに」とありますが、システムを導入すればすべての宿泊施設を同じ人員体制で運営できるという意味ではありません。
必要な人員、現地対応、緊急時の体制は、施設規模、提供するサービス、運用方法によって決まります。この講座では、予約からチェックインまでの業務をシステムで省人化する考え方を学ぶものとして捉えるのが適切です。
よくある質問
サイトコントローラーとPMSの違いは何ですか?
サイトコントローラーは、複数のOTAや自社サイトにおける客室在庫、料金、予約情報の連携を担います。PMSは、受け付けた予約、客室、宿泊者、チェックイン・チェックアウトなど、施設内の業務を管理します。
製品によって担当範囲は異なり、Beds24のように両方の機能を持つサービスもあります。
Beds24の操作方法を詳しく学べますか?
講座ではBeds24の管理画面や設定例を扱いますが、合計1時間1分で予約から鍵の発行まで幅広く説明します。すべての設定項目を網羅する操作研修ではなく、全体像と主要な連携を理解するための内容です。
宿泊業界で働いた経験がなくても受講できますか?
公式ページで挙げられている受講環境は、パソコンまたはスマートフォンです。サイトコントローラーやPMSの基礎から説明されるため、宿泊業界のシステム構成を初めて学ぶ場合にも受講できます。
講座の価格はいくらですか?
Udemyの表示価格は、セールやアカウントの状態によって変わります。現在の価格は講座ページで確認してください。
まとめ
「正社員を雇用せずに、『個人』でホテルを運営する方法」は、Beds24を中心に、サイトコントローラー、PMS、予約エンジン、Stripe、RemoteLOCKがどのようにつながるかを学ぶ講座です。
私が受講した目的は、宿泊業界のWebサイトに必要なドメイン知識を身につけ、予約からチェックインまでの全体像を把握することでした。予約情報と宿泊者がどのようにシステム間を移動するかを知ることで、Webサイトが担当する範囲と、外部サービスへ接続する範囲を整理しやすくなります。
個別の設定を始める前に、宿泊業務とシステムの関係を短時間で確認したい人は、Udemy「個人でホテルを運営する方法」の講座ページでカリキュラムを確認できます。
