WebflowとSTUDIO徹底比較!最適なノーコードツールはどっち?
Webサイト制作におけるノーコードツールとして人気のWebflowとSTUDIO。どちらを選べば良いか迷っていませんか?本記事では、機能、料金、使いやすさなど様々な角度から徹底比較し、あなたのニーズに最適なツールを見つけるお手伝いをいたします。
bubbleのようなノーコードでWebアプリケーションを開発できるサービスもありますが、ここではサイト制作ツールに絞って書かせていただきます。
WebflowとSTUDIO:ノーコードツール二大巨頭
Webflowとは?高機能Webサイト構築プラットフォーム
Webflowは、高度なデザイン性とカスタマイズ性を備えたノーコードWebサイト構築プラットフォームです。複雑なアニメーションやインタラクションも実装可能で、プロレベルのWebサイトを作成できます。
STUDIOとは?直感的な操作で美しいサイトを
STUDIOは、直感的な操作で洗練されたWebサイトを作成できるノーコードツールです。豊富なテンプレートとシンプルなインターフェースで、初心者でも簡単にプロ並みのデザインを実現できます。
それぞれの特徴比較:Webflow vs STUDIO
Webflowは自由度が高く、STUDIOは使いやすさが魅力。どちらが優れているかは、作りたいサイトの種類やスキルレベルによって異なります。WebflowとSTUDIOは、どちらもノーコードでWebサイトを構築できる強力なツールですが、それぞれ異なる強みを持っています。
Webflowは、その圧倒的な自由度とカスタマイズ性で、プロのデザイナーや開発者向きと感じました。複雑なアニメーションやインタラクションを実装できるため、他にはないオリジナルのWebサイトを構築することが可能です。
一方、STUDIOは、直感的な操作性と豊富なテンプレートが魅力で、初心者でも簡単に美しいWebサイトを作成できます。テンプレートを活用することで制作の知識がなくても、洗練されたデザインを実現できるのがSTUDIOの強みです。
どちらのツールを選ぶかは、Webサイトの目的や、デザインスキル、そして予算によって異なります。この記事では、WebflowとSTUDIOを徹底的に比較し、最適なツール選びをサポートします。
それぞれの機能、料金プラン、操作性を比較検討し、あなたのWebサイト制作に最適なツールを見つけましょう。
それぞれの特徴比較:Webflow vs STUDIO
WebflowとSTUDIO双方とも使用したことがあります。今回は以下の項目で比較してみます。
- デザインテンプレート
- 機能やカスタマイズ性:どこまでできるのか
- 管理画面の操作性
- 料金
デザインテンプレート:Webflow vs STUDIO
双方ともテンプレートの種類は豊富で、ポートフォリオ、ブログ、ランディングページなど、様々な用途に対応できます。
Webflowは海外製のツールのため、英語に最適化されているデザインテンプレートが多いです。調整コストを抑え、スピーディーにサイトを立ち上げたい場合は、日本語に最適化されたSTUDIOのテンプレートのほうが良いと感じました。
ただ、Webflowにはリッチなアニメーションがついているものが多いので、アニメーションにこだわりがある場合は、Webflowのテンプレートを調整してサイトを作ることを検討してもいいかもしれません。
ちなみに、アニメーションに関してですが、GSAPというリッチなサイトを作る際に多様されるアニメーション用のライブラリがあります。
2024年にWebflowはGSAPを買収したため、アニメーションという観点に関して、Webflowは今後よりコードを書かずに複雑なアニメーションを実装できるようになる可能性があります。
機能やカスタマイズ性:Webflow vs STUDIO
2025年3月現在、機能やカスタマイズ性の観点ではWebflowが勝っていると感じています。理由としてWebflowではサイト実装において大切な以下のことを実現できるからです。
- カスタムHTMLタグが利用可
- カスタム属性が利用可
- Css設計可能
- 速度最適化
- STUDIOのスライダー(カルーセル)の挙動が不安定
カスタムHTML/カスタム属性
カスタムHTMLタグに関しては、Webflow標準には用意されていないHTMLタグを利用したくなった際に、独自でタグを定義することが可能です。Webflowで利用できるエレメント要素(タグ)に関してはこちらにも記載がありました。
カスタム属性に関してもWebflowは柔軟で、任意のタグに任意の属性 + 値をセットすることができます。外部との連携の際になどにも活用できそうです。
また、上記実現のためコードを埋め込む(開発者だけが編集できる形式)ではなく、GUIベースで要素に対して、直感的にClassや属性を付加できるのもポイントが高いです。
Css設計
Css設計可能に関してですが、WebflowではCss設計の概念があるので、グローバルスタイル、モジュール用スタイル、ヘルパースタイルなどを利用できるようです。
Css設計に関して、ある程度の規模になってくると必要になってきます。Css設計はプログラミングよりの思想なので、一見すると見えずらい部分かもしれません。ただ、設計が良くないとメンテナンス性が落ちてしまい(影響範囲が読めず1箇所変えると全て崩れるなど)、改修の際に無駄なコスト発生などにも繋がります。
Webflowは無料プランもあるので実際に利用してみるのも手かと思います。逆にWebflowは学習コストが高いので、シンプルに直感的に扱えるのはSTUDIOかと思います。
とはいえ、STUDIOも機能追加が頻繁に行われているので、今後評価は変わる可能性があります。
参考文献
- https://help.webflow.com/hc/en-us/articles/33961311094419-Classes
- https://webflow.com/blog/4-handy-helper-classes-for-your-webflow-projects
- https://webflow.com/blog/class-naming-101-bem
STUDIOのスライダー(カルーセル)の挙動に関して
※2025年3月現在の情報になります
まず、以下STUDIOのカルーセルの制約になります。
- ループモードしか選べない
- 見切れ感の調整が難しい(SwiperでいうcenteredSlidesオプションなどは提供されていない)
- ページネーションが提供されていない(前、戻る、再生ボタンのみ提供)
またSTUDIOに用意されているカルーセルを利用した際に以下の現象を確認しています。
- 画面外の画像が表示される際に、一瞬チラつく(表示されない)現象が発生
コード埋め込みで任意のライブラリを導入して対応されるケースもあるのかもしれませんが、その場合管理画面からの更新体験が落ちる(コードがわかる人しか編集できない、WordPressでいうテンプレートにコード直書き状態)ため、あえてSTUDIO案件で実施のメリットがあるか疑問です。
今後解消されるかもしれないので改善が確認でき次第、記事を調整します。
管理画面の操作性:Webflow vs STUDIO
管理画面の操作性に関してはSTUDIOのほうが直感的に操作できると感じました。
理由としてWebflowの管理画面は日本語に最適化されていないため、英語表記になっている箇所が多いです。加えてWebflowは管理画面上で設定できる項目が多く、操作に慣れるまでに時間がかかりそうな印象でした。
Webflowが日本向けにローカライズされることでもう少し言語の壁を除外した比較ができると思いますが、現時点ではSTUDIOが勝っていると感じました。
料金の比較:Webflow vs STUDIO
それぞれプランが5種以上あり全てを比較するのが難しいので、無料プラン + よく利用されるプランを比較してみました。
料金の詳細に関しては下記でも確認ができます。
- Webflow:https://webflow.com/pricing
- STUDIO:https://studio.design/ja/pricing
無料プランの比較
STUDIO | Webflow | |
---|---|---|
独自ドメイン | 不可 | 不可 |
ページ数 | 50(CMS詳細は含まず) | 2(CMS詳細は含まず) |
1ヶ月制限 | 月間Visitor数上限:2,000 | 帯域幅:1 GB |
CMS(モデル数※1) | 3(アクティブ状態) | 20 |
CMS(公開アイテム数※2) | 100 | 50 |
301リダイレクト | 不可 | 不可 |
フォーム | 100 件(閲覧回答数上限) | 50(送信上限数) |
※1:WordPressでいうカスタム投稿のような概念。例として「お知らせ」「ブログ」のようなもの
※2:例として「お知らせ」「ブログ」に投稿した1記事 = 1アイテム
Businessプランの比較
STUDIO | Webflow | |
---|---|---|
料金(月払い) | ¥5,460/月 | $49/月 |
独自ドメイン | 可 | 可 |
ページ数 | 300(CMS詳細は含まず) | 300(CMS詳細は含まず) |
1ヶ月制限 | 月間Visitor数上限:40万 | 帯域幅:100GB(※1) |
CMS(モデル数※1) | 10(アクティブ状態) | 40 |
CMS(公開アイテム数※2) | 5,000 | 10,000(※2) |
301リダイレクト | 可 | 可 |
フォーム | 10,000 件(閲覧回答数上限) | 無制限(送信上限数) |
※1:100GB〜2.5TBまで費用アップで対応可能
※2:10,000〜20,000まで費用アップで対応可能
結局どちらを選ぶべき?目的別おすすめ
カスタマイズ性を求めるならWebflow
Webflowはノーコードツールではありますが、カスタマイズ性が高いので、複雑な要件に対応ができる可能性があります。アニメーションやインタラクションを実装したい場合も、Webflowは非常に強力なツールとなります。
Webflowは、Webサイトのパフォーマンスも高く、高速な表示速度を実現できます。HTML、CSS、JSコードを縮小する機能や、JavaScriptを非同期にロードする機能なども提供されています。
Webflowは、Webサイトの品質にこだわりたい、本格的なWebサイトを作りたいという方におすすめです。Webflowを使いこなすには、ある程度の学習コストが必要ですが、その分、得られるものは非常に大きいと言えるでしょう。
手軽にWebサイトを作りたいならSTUDIO
STUDIOは、直感的な操作性と豊富なテンプレートにより、スピーディーにWebサイトを作成したい場合に最適です。ポートフォリオサイト、ランディングページ、イベント告知サイトなど、短時間でWebサイトを立ち上げたい場合にSTUDIOは非常に役立ちます。
また、日本語に最適化されたデザインテンプレートも魅力です。STUDIOのテンプレートを使えば、テキストや画像を差し替えるだけで、プロ並みのWebサイトを作成できます。
STUDIOは、Webサイトの公開も簡単で、独自ドメインを設定することも可能です。STUDIOは、Webサイト制作の経験がない初心者や、短時間でWebサイトを立ち上げたいという方におすすめです。STUDIOを使えば、Webサイト制作のハードルを下げ、誰でも気軽にWebサイトを作成することができます。
どちらのツールも無料プランがあるので、実際に触ってみて、自分に合った方を選ぶのがおすすめです。
ノーコードツールはどういった企業・人におすすめなのか
- サーバー:保守管理・構築費を抑えたい
- サイト全体を自社で管理・更新したい(ノーコードツールの使い方を調べながらになるが、プログラミングよりは学習コストは低い)
- 実装費を抑えたい制作会社(実装〜リリースまでの作業は発生するので、プログラミングほどではないが学習コストが発生する点は注意)
- スピーディーにサイトを立ち上げたい方(個人事業主やビジネス立ち上げ時に活用)
費用は作り手によるので一概に言えませんが、導入企業向けの一番メリットは「サーバー:保守管理・構築不要」だと思っています。また、学習の必要はありますが、サイト内の編集をエンジニア無しでできるのもメリットかと。
制作会社向けだと、昨今の複雑になってきたフロントエンド(マークアップ文脈)の人員不足を補うために、ツール導入が効果的と感じています。エンジニアはツールでは対応ができない、もう少し複雑な案件にアサインするのが、いい気がします。
デザインテンプレートというベースデザインが市販されているサービスもあるため、ビジネス立ち上げの際に、スピーディーにサイトを立ち上げたいという方も有効活用できると思います。
まとめ:最適なツールでWebサイト制作を成功させよう
WebflowとSTUDIOはどちらも優れたノーコードツールですが、それぞれ特徴が異なります。本記事を参考に、あなたのニーズに最適なツールを選び、Webサイト制作を成功させましょう。
WebflowとSTUDIOは、どちらも優れたノーコードツールであり、Webサイト制作の可能性を大きく広げてくれます。Webflowは、高度なカスタマイズ性で、プロレベルのWebサイトを制作できる一方、学習コストが高いというデメリットがあります。
STUDIOは、直感的な操作性と豊富なテンプレートで、初心者でも簡単に美しいWebサイトを制作できる一方、Webflowと比較すると、自由度が低いというデメリットがあります。
どちらのツールを選ぶかは、Webサイトの目的や、デザインスキル、予算によって異なります。
この記事では、WebflowとSTUDIOの特徴を徹底的に比較し、最適なツール選びをサポートしました。Webサイト制作を成功させるためには、自分のニーズに合ったツールを選ぶことが重要です。
WebflowとSTUDIOのどちらを選ぶにしても、それぞれのツールの強みを活かし、創造的なWebサイトを制作してください。Webサイト制作は、アイデアを形にするための手段です。最適なツールを選び、あなたのアイデアを世界に発信しましょう。